スタート展示や周回展示が競艇にとってはかなり重要!ポイントを確認しよう!

競艇では、その日その日によって選手の状態やボートの状態が異なります。そこで、その日の選手の状態を知る意味でも、事前に「展示航走」というものが行われ、その状態を基に舟券の購入に入ります。

今回はこの展示航走とはどんなもので、どんなポイントに気を付けて見ていけばいいのか?について、詳しく解説していきます。

スタート展示と周回展示とは一体何なのか?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

競艇の展示航走には「スタート展示」と呼ばれるものと、「周回展示」と呼ばれるものがあります。

競馬で言うと「パドック」に近いというイメージを持っていただければ問題ないです。競艇の場合は、このスタート展示と周回展示で、その日の選手やモーターの状態を把握できるのです。

それぞれ、違いがありますのでご紹介しておきます。

①スタート展示

スタート展示とは、選手が実際にピットを出てからスタート位置まで付く際のスタートの予行練習のようなものになります。

競艇では、インコースからスタートしたほうが有利とされているので、インを積極的に取りに来る選手も多いです。一方で、ダッシュと呼ばれる4~6コースを取って、後から加速で追い抜こうと考える選手もいます。

インは確かに有利になるため、助走距離が短く設定してあり、アウトコースは、助走距離を長く設定してあるのです。このスタート展示を見て、選手がどのコースを狙って取ろうとしているのか?をざっくりと見ることが可能。

ただし、スタート展示の時と実際の本番では100%同じコース取りにはならないため、注意しておきましょう。

②周回展示

周回展示とは、スタート展示後に行われる試走です。

スタート展示後は2マークに戻り周回展示を行います。この周回展示では「ターン」と「タイム」をチェックでき、1マーク、2マーク、2週1マークの計3回のターンを確認できます。

タイムは、2週目のバックストレッチのタイムが計測され、これも予想の参考にされます。

スタート展示を見る時のポイント

 

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スタート展示を事前にチェックする際には、幾つかのポイントがあるので見ておきましょう。ここを見逃すと、かなり予想に差がついてしまうので、見逃せません。

①進入隊形

スタート展示のポイント1つ目は「進入隊形」です。
競艇ではインコースの方が有利に試合を進められるため、インコースを積極的に狙ってくる選手もいます。

イン屋と呼ばれていますが、「西島義則選手」「江口晁生選手」「今村暢孝選手」「深川真二選手」がかなりのイン屋として知られているのです。

インコースを奪取できれば、かなり有利にレースを進めることが可能。しかし、周囲の選手との兼ね合いからか、全ての選手が積極的にインを狙ってくるわけではありません。

ちなみに、ここ最近は枠なりに進入するケースの方が多くなっていると言われています。

ここで、各選手がどのコースを狙っているのか?をチェックし、予想に生かしましょう。ただ、アウトコースの選手はしっかりとしたダッシュで捲り差しを行う事も出来るため、穴狙いとして活用するのもおすすめです。

後は、「カド」と呼ばれる位置に付ける選手も気にしておきましょう。

よく3コースが「3カド」と呼ばれ、1~3のスローチームと、4~6のダッシュチームの境目になり、3コースにいる選手がどう立ち回るかで、アウトが有利になってしまうケースもあるためです。

②ピット離れ

スタート展示のポイント2つ目は「ピット離れ」です。ピット離れとは、ピットを出てからスタート位置に付くまでの動き。

ピット離れが早く、スタート地点までに瞬時に加速できる方が、よりインコースを狙いやすくなるためです。

わざわざピット離れに併せて、モーターを調整してくる選手もいます。「毒島誠選手」は、ピット離れを好み、SGやG1などの大きなレースでも度々、インを責めています。

③行き足

スタート展示のポイント3つ目は「行き足」です。行き足とは、艇が最高速度に達するまでのスピードのことを差しています。

当然インコースの艇が「行き足」が速ければ、有利なコース取りをしている分、さらに有利にレースを進められること間違いないでしょう。

行き足のチェックをするのは、インコースの艇からにするのがポイントです。そのまま「逃げ」の状態になることが起こり、的中率は格段にアップします。

④スタートタイミング

スタート展示のポイント4つ目は「スタートタイミング」です。競艇では、スタートラインに取り付けられた大時計の針を見ながら、なるべくジャストのタイミングでスタートを切らなければいけません。

さらに、注目しなければいけないのは、3カドの選手がきちんとスタートタイミングを合わせられているか?という点です。

3コースの選手が、スタートタイミングが遅れていた場合、アウトコースのダッシュ勢が捲りやすくなり、上位に食い込む可能性が高いです。

周回展示を見る時のポイント

 

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スタート展示が終わった後は、いよいよ周回展示です。周回展示では、主にモーターの調整具合などを観察するといいかもしれません。

①ターン時のバタつき

周回展示のポイント1つ目は「ターン時のバタつき」です。周回展示では、ターンを3回ほど確認することが出来ます。このターンの際に、艇がバタついている選手は、あまりうまくモーターを調整できていない可能性があるのです。

バタつきが確認できる選手には、多少弱気に賭けておくことをおすすめします。特に、3ターンともバタつく選手は要注意です。

②回り足

周回展示のポイント2つ目は「回り足」です。回り足は、ターンをスムーズに回れるか回れないか?の違いです。

モーターのプロペラが安定して水面を捉えられていれば、ボートは最小円で回ることが出来ますが、調整がうまく行っていない場合は、外側に膨らんだターンをしてしまいます。

特に1コースの選手の回り足は気を付けて見ておきましょう。1コースの選手が膨らんだターンをすると、2コース目以降の選手が差しやすくなります。

逆にインコースの選手の回り足が良ければ、1~3コースの逃げ確率は上がります。そこからの予想に役立てればいいはずです。

とはいえ、いくら1コースの選手の回り足が悪くても、2~6コースの選手の技量が低ければ、差すことが出来る可能性は低くなります。

③展示タイム

周回展示のポイント3つ目は「展示タイム」です。展示タイムは「バックストレッチ」のタイム。ということは艇の「伸び足」を知ることが出来ます。展示タイムの結果がいい選手は、かなり狙い目な選手です。

例えば、インの3選手の中でどの選手にするのか迷った時には、展示タイムを参考にして予想を組み立てましょう。

さらに、展示タイムがいいと、アウトコースの選手であっても、2着や3着まで追い上げてくる可能性は否定できません。展示タイムを有効活用して、さらに予想の精度を高めていきましょう。

スタート展示や周回展示が競艇にとってはかなり重要!

競艇の展示航走(スタート展示や周回展示)における見方のポイントをご紹介してきました。

競艇は、その日その日によって、条件が微妙に変化します。モーターの調整などのポイントも事前にテスト走行をしなければ分からないものです。

選手の実力だけでは分からない部分をスタート展示や、周回展示などを見ることによって、状態を把握し、予想に生かしていくことが絶対におすすめです。

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