あなたは競艇の出走表を見る時に「勝率」という数字の意味を、きちんとご存知でしょうか?意外と多くの方が、勝率の言葉の意味を勘違いされています。そこで今回は競艇における「勝率」とはどんな物なのか?徹底解説していきます。
勝率とは一体何?
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通常「勝つ」という言葉は1着になったことを表す言葉です。その為、勝率というと「1着になった割合」と捉えてしまいがちですが、競艇ではそれが正しくありません。
競艇では、ゴール順位に応じて決められた「着順点」というものを得ることが出来ます。その着順点を基に平均値を出した物が、競艇で言う勝率です。
以下に、着順点をまとめておきます。
一般戦・G3予選・準優 | 一般戦・G3優勝戦 | G1・G2予選・準優 | G1・G2予選・準優 | SG予選・準優 | SG決勝戦 | |
1着 | 10点 | 11点 | 11点 | 12点 | 12点 | 13点 |
2着 | 8点 | 9点 | 9点 | 10点 | 10点 | 11点 |
3着 | 6点 | 7点 | 7点 | 8点 | 8点 | 9点 |
4着 | 4点 | 6点 | 5点 | 7点 | 6点 | 8点 |
5着 | 2点 | 4点 | 3点 | 5点 | 4点 | 6点 |
6着 | 1点 | 3点 | 2点 | 4点 | 3点 | 5点 |
この表の通りにレースのグレードで得ることが出来る着順点が変わり、その着順点を平均した物を競艇では勝率と言っています。
さらに、勝率には「全国勝率」と「当地勝率」の2種類があるので簡単に解説しておきます。
①全国勝率とは?
全国勝率とは、全国24か所にある競艇場全てにおいての勝率を差します。競艇場の特徴を加味しない勝率を見ることが出来ます。
ちなみに、各競艇場には「難水面」と「静水面」の特徴で分かれていて、静水面の競艇場であれば、全国勝率を見た方が近似値が分かります。
②当地勝率とは?
一方の「当地勝率」とは、今開催されている競艇場のみの勝率です。特徴的な競艇場や、地元の競艇場など、選手ごとに得意な競艇場を見分けるのに便利です。
今の競艇場が「難水面」であれば、当地勝率を確認して勝敗を予想しましょう。
1着率、2連率、3連率とは?
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このように、競艇の勝率とは、一般的にイメージ出来る勝率と若干異なっていることが、お分かりいただけたと思います。今度は「1着率」「2連率」「3連率」についてご紹介していきましょう。
①1着率
1着率とは、「1着でゴールした確率」になります。これが本来の勝率という言葉に近そうに感じますが、競艇ではそうではありません。
②2連率
2連率とは、その選手が2着以内に入っている割合になります。2連単などを狙う場合は、2連率が判断基準の1つに挙げられるでしょう。
③3連率
3連率とは、その選手が3着以内に入っている割合です。3連単などを狙う場合に一つの指標になる数字となります。もちろん、競艇場やその節の選手の仕上がり具合で異なるので、一概には言えません。
勝率の見方を簡単に解説!
当たり前ですが、勝率は「高い方がいい選手」と言えます。特に8.0以上の勝率を持っている選手は全競艇選手1,600人の内10人程度しかいないと言われています。
概算ですが、おおよそ以下の割合で勝率を持つ選手がいます。
勝率 | 選手数 |
8.00以上 | 10人 |
8.00~7.00 | 80人 |
7.00~6.00 | 300人 |
6.00~5.00 | 400人 |
5.00~4.00 | 400人 |
4.00~3.00 | 200人 |
3.00~2.00 | 100人 |
2.00以下 | 100人 |
勝率の中で最も構成比が高いのは、6~4点代の選手です。8.00以上の勝率を維持しようと思うと、ほぼすべてのレースで2着以内に入っていなければいけません。かなりの技術と運を持った選手だと言えます。
勝率によって級別が分けられる
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競艇では「級別」というランク分けで選手の強さを分けています。上からA1級、A2級、B1級、B2級となり、A1級の級別を持っている選手は競艇選手全体の中で勝率が上位20%以内に入らなければもらえません。
さらに、ここでは2連対率・3連対率・事故率・最低出走回数がある一定の基準値より上になければならないのです。
そのため、A1級の選手は、かなりの確率で勝っていると見て間違いないでしょう。さらに、SGやPG1、G1などの高額賞金レースには、A1クラス以上の選手しか出場できないことになっています。
そのため、各選手は自身の勝率を維持するために、常に必死になっているのです。
どのくらいの頻度で級別は更新されるのか?
競艇の級別は、定期的に更新されますが毎月のように更新されるわけではありません。級別の更新は、以下のスケジュールで行われるようになっています。
期 | 審査期間 | 実施期間 |
前期 | 5月1日~10月31日 | 1月1日~6月30日 |
後期 | 11月1日~4月30日 | 7月1日~12月31日 |
審査期間終了間際には「勝負駆け」に注意
前述の通り、級別を決定する審査期間は10月と4月でいったん終わります。そのため、10月と4月は「勝負駆け」という、無理やりにでも順位を上げに行く選手が増える時期です。
競艇新聞などで「期末の勝負駆け」と紹介されている選手は、この時期のレースに勝負をかけているため、目が離せません。予想をする際にも大きなポイントになるでしょう。
モーターの勝率、ボートの勝率
勝率には、選手の勝率だけでなく「モーターの勝率」「ボートの勝率」があります。
ボートの勝率は無視して構わない数値ですが、「モーターの勝率」はかなりシビアに見ておく必要があります。モーターの良し悪しは、競艇のレース結果に大きく響いてきます。
モーターの性能の個体差を見分ける為にも、モーターの勝率、もしくは2連率3連率が重要な要素です。
コース別の勝率の高さ
競艇では、コースごとに勝率が大きく異なります。1番勝率が高いのは1コースです。1着率が54%とされていて、平均の勝率も7.81となっています。勝率の高い選手が入れば、高確率で1着になると予想が出来ます。
もちろん、その他の条件で2コース以降の選手が勝つこともあります。とはいえ、一番有利なのは1コースなので、1コースの選手が勝てそうか?と事前に予想をすると、着順予想がしやすくなります。
また、2コースの勝率は「5.63」3コースの勝率は「5.26」4コースの勝率は「5.03」となっているため、この3コースはどのコースが上位に食い込むのか判断が難しいです。
2、3、4コースの選手の状態やモーターの状態、級別などをよく確認して、着順予想をすればいいでしょう。
一方で6コースの勝率は「3.12」、1着率は2%と、かなり低い数値になっています。
ということは、6コースの選手がうまく上位に食い込んでくると、大穴になってくるので、6コースの情報もうまく活用して「回収率」を高めることも考えていきましょう。
競艇とは、このようにコースによって特性があり、有利、不利の条件が異なるため、非常に面白いギャンブルなのです。
6艇の中から上位の艇を予想するだけなので、16.7%の確率で1位を当てることが出来ますが、意外と波乱の展開になりやすいギャンブルだと言えるでしょう。
競艇の勝率について解説!全国勝率や当地勝率とは?
競艇における「勝率」という言葉について詳しく解説してきました。
競艇での勝率とは、一般的にイメージされる勝率という言葉と、若干違う事がお分かりいただけたのではないでしょうか?
また、競艇には「全国勝率」と「当地勝率」という、さらに細分化された勝率データも残っています。この勝率は、選手の収入にも影響してくるため、どの選手も必死になっていい数値を獲得しようと躍起になっています。
競艇で着順予想をするには、かなり重要な数値になるので、勝率をよく確認して、理論的な予想を組み立てられていくことをおすすめします。早速舟券を買ってみましょう!