競艇にはデイレースとナイトレースがあります。その中でも今回はナイトレースにスポットを当て、どんな特徴や魅力、そして勝つためのポイントがあるのか?について、詳しく解説していきます。
競艇でナイターレースとはどんなレースを差すのか?
競艇のナイトレースとは、夕方から夜にかけて行われるレースのことです。
通常、プロ野球などでは18時からスタートして22時~23時くらいまで行われる試合を「ナイトゲーム」と言いますが、競艇では、14時半~20時半くらいまでに行われるレースを全て、ナイトレースと呼んでいます。
競艇でナイターレースが行われている競艇場はどこ?
とはいえ、全ての競艇場でナイトレースが行われるわけではありません。ナイトレースが行われる競艇場は以下の7つの競艇場です。
- 桐生競艇場(群馬県みどり市)
- 蒲郡競艇場(愛知県蒲郡市)
- 住之江競艇場(大阪府大阪市住之江区)
- 丸亀競艇場(香川県丸亀市
- 下関競艇場(山口県下関市)
- 若松競艇場(福岡県北九州市若松区)
- 大村競艇場(長崎県大村市)
25か所あるうちの競艇場の中から、近隣の環境を考えて7か所の競艇場でしか、ナイターレースは開催されていません。
ちなみに、大阪府の住之江競艇場では、一部のレースがデイレースで行われ、その他のレースがナイターレースとなっているため、住之江競艇場に行かれる際は、デイなのかナイターなのか?をよく確認していかれるのがおすすめです。
競艇のナイターレースでの特徴とは?
ナイターレースを楽しむ際に、知っておきたい特徴などがあるので、簡単にご紹介していきます。
①レーサーにとってスタートが難しい
ナイターレースは選手にとって、スタートが難しいと言われています。
競艇選手は、スタートのタイミングを、スタートラインにある「大時計の針」を見て測っていますが、ナイターレースの方がデイレースよりも圧倒的にこの針が見づらくなるのです。
ちなみに、デイレースでもかなりの動体視力が必要と言われているため、ナイターレースで針を見きる事は至難の業でしょう。
特に7Rくらいからは完全に日が沈むことになるため、選手にとってはさらにスタートが難しくなります。
②水温の変化がモーターに影響する
ナイターレースでは、日がどんどん沈んでいくため、気温がどんどん下がっていきます。気温が下がると今度は水温も下がっていくでしょう。すると、水温の変化がボートのモーターに直接的に影響し始めます。
水温が高い状態では、モーターの加速はあまり高くありませんが、水温が下がってくると、モーターが本来持っている加速力を取り戻し始めます。
これを「出足が強いモーター」と言い、スロー状態から一気に加速させたいコースの選手にとって、非常に有利になるのです。この水温の変化はナイターレースの特徴の一つでしょう。
③水温の変化によりインコースが有利になる
さらに続けて、同じような内容ですが、水温が下がりモーターのポテンシャルが発揮できるようになると、今度は短い助走距離から加速を早くさせたい「インコース勢」が有利になります。
特に、A1級の級別の選手がインコースにいる際は、かなりの確率で勝利するのではないでしょうか?どれくらいの時間から水温が下がるのかを計算に入れることもポイントです。
ナイターレースで勝つポイントをいくつかご紹介
では、実際にナイターレースで勝つためには、どんなところに注意して舟券を買えばいいのでしょうか?いくつかまとめてみました。
①群馬、大阪、香川、長崎の支部に所属する選手に注目する
ナイターレースで勝つためのポイント1つ目は「群馬、大阪、香川、長崎の支部に所属する選手に注目する」です。実は、群馬、大阪、香川、長崎の支部には「ナイターレース専用の競艇場」しかありません。
つまり、これらの支部に在籍しているレーサーは普段から、ナイターレースを走っている頻度が高いのです。それだけ、ナイターレース慣れしているということは、かなりの強みになるでしょう。
愛知、山口、福岡にもナイターレース競艇場はありますが、これらの県には、デイレースを行っている競艇場もあるため、一概にこの法則は当てはまりません。
②前走がナイターレースの選手は有利
ナイターレースで勝つためのポイント2つ目は「前走がナイターレースの選手は有利」です。ナイターレースには「慣れ」が必須項目です。
まず、人間の目は暗さに慣れるまでに、ある一定の時間が必要になります。前走がナイターだった選手は、この暗さに慣れやすくなっているため、有利です。
特に大会初日のナイトレースは、完全に前走がナイターだった選手が有利になります。
③45歳以上の選手にはナイターレースはちょっとキツイ
ナイターレースで勝つためのポイント3つ目は「45歳以上の選手にはナイターレースはちょっとキツイ」です。
前述したように、ナイターレースになるとスタートラインにある大時計の針がどこを差しているのか見にくくなります。
若い選手でも「針先が丸く見える」と言っているほどに見えにくいため、動体視力が衰えだしている45歳以上の選手には、スタートが遅れやすくなってしまうため、ナイターレースはかなりきついと言えるでしょう。
とはいえ、逆に45歳以上の選手に賭けて大穴狙いをすることも面白いのが、ナイターレースの魅力の一つです。
④デイレースよりもモーターの性能を重視した予想をしよう
ナイターレースで勝つためのポイント4つ目は「デイレースよりもモーターの性能を重視した予想をしよう」です。競艇では、出走表に必ず、モーターの評価を記載されています。
デイレースでは、モーターの性能にバラツキがあっても、水温や選手の能力により、そこまでスピードに差が出ることはありません。
しかし、ナイターレースになると、水温が下がりモーターの調子も本来の状態まで上がってくるため、モーターの情報を良く加味して、予測を組み立てることをおすすめします。
⑤1号艇は1着の可能性がかなり高い
ナイターレースで勝つためのポイント5つ目は「1号艇は1着の可能性がかなり高い」です。
モーターの出足が良くなれば、低スピードから一気に加速したい1号艇にとって最大に有利な展開になります。
つまり、高確率で1号艇を1着と予測しても差し支えないのです。
もし、予測に迷うのであれば、1着を1号艇に固定して行ってみましょう。ちなみに群馬支部の「毒島誠選手」は、異常なまでに1コースでの勝率が高いです。
夕方のサンセットレースも見物!
ナイターレースの魅力として、「夕方のサンセットレース」が挙げられます。
美しい夕日は思わずぼーっと見てしまいますが、選手にとってはこの「西日」が非常に厄介です。
大時計の針も見えにくくなりますし、選手の場所によっては逆光により時計がほぼ見えない状態で、スタートをしなければいけない事もあるのです。
かなりの波乱レースが予測されるため、サンセットレースは意外と稼ぎやすいレースの一つに挙げられています。
競艇のナイターレースを楽しもう!
競艇のナイターレースとはどんなレースなのか?ということについて、詳しく解説してきました。デイレースとは違う魅力や特徴、賭け方のポイントまでご紹介しました。
デイレースしか普段楽しまない方には、是非ともナイターレースもおすすめです。デイレースでは味わえないぞくぞくっとしたスリルを感じてみられてはいかがでしょうか?