競艇での順位を予測する際に、最も気を付けるべき点は選手の状態や能力です。さらに、もう一つ重要な要素に「モーター」があります。
今回は競艇におけるマシンのモーターの見方について、詳しく解説していきます。モーターの見方を知っていれば、負け確率を減らすことが出来るかもしれません。
競艇の順位を予想するにはモーターをきちんと見なければいけない
競艇で順位予測をする際に、かなり大きなウェイトを占めるのが、モーターです。「エンジン」とも呼ばれます。もし、搭乗する選手の状態が良く、勝ち続けている選手でも、マシンのモーター自体があまりいいモーターでなければ、中々勝つことが出来ません。
そこで、今から出走する選手はどんなモーターが付いた艇に乗るのか?をきちんと把握した上で予想順位を立てるようにしましょう。
競艇でのモーターの見方のポイントとは?
早速、モーターの見方のポイントを解説しましょう。
①モーター番号に着目
モーターの見方1つ目は「モーター番号」です。各競艇場には60機のモーターがあり、それぞれ1台ずつにモーター番号が振られています。
モーター自体の作りは一緒ですが、どうしてもモーター間に個体差や性能差が生まれています。
その差を見分ける為にも、モーター番号をよく確認して見ていかなければならないのです。
調子がいいモーターを「エースモーター」「お化けモーター」「超抜モーター」などと呼び、「○○競艇場の○○番はエースモーターだ!」などと噂が飛び交います。
こういった違いを見分ける為にも、モーター番号を良く気にしてチェックすることが重要です。
さらには、モーターの調整はレース開催期間中、各選手が自分で行うことが出来ます。初めは調子が良くなかったモーターでも、選手のモーター整備能力が高ければ、段々と調子を上げていくことも可能なのです。
選手によって、調整には得手不得手があるため、事前にその情報を得ることも大変重要な要素になります。
②モーターの決まり方
では、60機あるモーターの中から、各選手が使う為のモーターはどのように決められるのか?
これは、レース前日にある前日検査(前検)での抽選で決まる事になっています。
この時点でいいモーターを得ることが出来れば、かなり有利にレースを運ぶことが出来ると言えるでしょう。
③モーターの特徴
モーターにはいくつかの特徴があり、性能の違いというように表現されています。性能の違いは、以下の3つの項目で評価され、レースの予測に行かされているのです。
- 出足:低速からどれだけ早く加速できるか?
- 伸び足:直線でどれだけ早くスピードが伸びるか?
- 回り足:ターンがうまく回りやすいか?
こういった項目を基に、どのモーターが高性能なのか?を見極めていかなければいけません。
さらには、1~3号艇のモーターにはスタートダッシュが強い「出足が強いモーター」の相性が良く、4~6号艇のモーターには「伸び足が強いモーター」が有利とされています。
さらに、回り足が強いモーターであれば、1マークの攻防がかなり有利になるため、より性能が高いモーターだと言えるでしょう。
④気温とモーターの関係性
さらにモーターは「気温、水温」などでも出力が変わります。これは元々のモーターの構造でそのように出来ていて、冬場は気温が低く体積効率が上がって出足が強くなります。冬場はインコースが有利です。
一方、気温が高くなると体積効率が下がり、出足が弱くなりがちなので、アウトコースの捲り差しが有利になるのです。季節や気温でかなり変動するため。覚えておきましょう。
エースモーターの見分け方とは?
前述した通り、モーターの個体差で、マシンの早い遅いも決まってしまいます。そのため、どのモーターがエースモーターなのか?見分けていく必要があるでしょう。
どうすれば、エースモーター、超抜モーターなどを見分けることが出来るのでしょうか?簡単にご紹介していきます。
①勝率や2連対率をチェックすることがポイント
まずは出走表のモーター欄にある「勝率」や「2連勝対率」の項目をチェックしましょう。2連勝対率が40%を超えているモーターは優良モーターとされていて、50%を超えているモーターは「エースモーター」と言われています。
勝率はwebサイトでは見ることが出来ませんが、競艇場の出走表では確認が可能。ここでも勝率の高いモーターであれば、高性能である可能性が高いです。
②周回展示タイムでチェックをしよう
モーターの良し悪しを見るにはレース前の「周回展示」が重要です。レース前には、周回展示で2週ほどコースを走ります。
この時に、スタートからの加速で「出足」をチェックし、周回展示のタイムで「伸び足」を予測できます。さらに、ターンの際に外側への膨らみ具合を見ることで、「回り足」の性能の高さを想像できます。
周回展示の際の走行内容と、タイムを加味すれば、さらに繊細な順位予測をすることが可能になるでしょう。
モーターの部品交換とは?
選手は、モーターの部品交換も自分で行う事になっています。さらに交換した部品は、必ず直前情報に記載されるのです。どんな部品を交換するケースがあるのか?ご紹介しておきます。
①この部品を交換している場合は要注意
モーターの部品で、交換できる物はこちらです。
- ピストンリング
- ギヤケース
- キャブレタ
- 電気系統一式
- クランクシャフト
- シリンダーケース
- キャリアボデー
この中でも「クランクシャフト」や「シリンダーケース」を交換している場合は要注意しましょう。「クランクシャフト」や「シリンダーケース」はモーターの中心部にもあたり、よほどの事が無ければ交換しない部品です。
このあたりの部品交換をしている選手には、賭けることをおすすめしません。
②ペラとはなに?
ペラとはモーターに取り付ける「プロペラ」のことです。各競艇場のモーターに備え付けられ選手に配布されます。このペラは木製のハンマーで叩いて調整可能です。ここでも整備能力の高さで差が出ることはあります。
③チルトも一応確認しておこう
モーターの細かい部分で、一応見ておいた方がいい項目は「チルト」です。
チルトとは、モーターをどの角度でボートに取り付けるのか?その角度のことになります。
-0.5度、0度、1.0度、1.5、度、2度、2.5度などのように0.5度間隔で設定が可能となっています。
チルトの数値が低いほど、出足が強い取り付け方になり、低速からの加速に有利です。つまるところ、殆どの選手は-0.5度で設定します。
しかし、中には0度以上の角度で設定している選手もいるのです。こういった選手は、捲りで勝負をかけようとしている可能性があるので、レースの見どころになるでしょう。
モーターは定期的に交換される!
競艇場のモーターは、定期的に交換されます。
交換の時期は、各競艇場によって異なりますが、モーターとボートを同じタイミングで交換する競艇場と、モーターとボートを別々に交換する競艇場で分かれていることだけ、知っておきましょう。
競艇ではモーターの見方を知ることが重要!
競艇でモーターを見分ける際のコツやポイントなどを詳しく解説してきました。
競艇のモーターについては様々な項目がありますが、きちんと理解して知っておくことは、競艇で勝つためにかなり重要な要素になります。しっかりと勉強をして、競艇で有利に勝負が進められるように、頑張っていきましょう。