競艇での予想には追い風と向かい風が関係している?

競艇場で予想を出す際、基本的には「風向き」と「風の強さ」を考慮して予想を始めます。もちろん、その競艇場の癖や波の高さなども関係しますが、風向きなども含め総合的に判断しなければ、勝てないのが競艇というギャンブルです。

例えば、「競艇の追い風と向かい風」と検索して調べてみるとかなり詳しいブログ記事がでてきます。

今回は、その競艇の予想にはどれくらい追い風と向かい風が関係しているのか?という点について、私なりに噛み砕いて解説していきます。

風向きでレース結果は変化するのか?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

昔から競艇は、どれくらいの強さの風がどの向きに吹いているのかが、大変重要だと言われています。そこで、どんな風がどのコースの艇に影響を与えやすいのか?有利、不利の観点から解説していきます。

追い風で有利になると言われているコース

まず、追い風が吹いて有利になると言われているコースですが、①②③コースの艇が有利と言われています。①②③コースの艇はスローと呼ばれ助走距離が短く、スピードに中々乗りづらい特徴があるのです。

しかし追い風が吹くことによって、①②③コースの短い助走距離でも十分にスピードに乗ることが出来、追い風時にはインのコースが有利です。

さらには、追い風であれば1ターンマークで外側の④⑤⑥の艇は風の勢いで外に大きくフラれてしまいます。そのため、さらに①②③コースの艇に有利だとされているのです。

向かい風で有利になると言われているコース

一方で、向かい風の場合には④⑤⑥の艇の方が有利になります。向かい風が吹いていれば、インのスローチームは中々スピードに乗ることが出来ません。その為、アウトの④⑤⑥の艇のダッシュに負けてしまい、追いつくことが出来なくなるのです。

風向き+風の強さで有利不利が変わる?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

風向きは確かにある程度レース結果に影響を及ぼします。ただし、さらに重要なのは風の強さです。風速5m以内の風の微妙な変化でも有利になるコースは変わります。そこで簡単に4つに細分化し、有利になるコースをご紹介していきます。

①無風もしくは風速1mの時に有利になるコース

まずは、全く風のない「無風の時」に有利になるコースです。これは当然ながら一番インの1コースが有利です。当然一番インコースの良いコース取りをキープできるため、風がない時は1コースが有利になるのがセオリーです。

さらには、風速1m程度でもほぼボート自体に影響はなく1コースが有利だと言われています。

②追い風風速2mで有利になるコース

続いて追い風2m程度の場合だとどうなるのでしょうか?実はここでは、一番インの1コースではなく、内から2番目の2コースが有利になります。

1コースは若干強くなった追い風の影響で、1ターンマークで外に広がりやすくなるのです。このスキを狙って2コースはすかさず差してきます。

ここでうまく2号艇が1号艇を差すことが出来れば、圧倒的に2コースは有利です。微妙な風の強さの違いですが、有利になる艇がこんなにも変化することを覚えておきましょう。

もちろん、選手の実力も加味して予測しなければいけません。

③追い風風速4mで有利になるコース

追い風が4m程度の強風になってくると今度は、3、4コースにも勝機が出てきます。
インコースの1コースは、1マークで恐らく外に膨らみすぎます。先程よりも追い風が強くなれば、2コースの艇もかなりの確率で外に膨らむでしょう。

その際に、3、4コースの艇がうまく捲り差しを出来れば、一気に有利なコースを取ることが出来るのです。ここでも、選手の技量が大切なので、選手の特徴も加味しながら予測をしてみましょう。

④向かい風風速2mで有利になるコース

最後に、向かい風が2m以上あるパターンです。2m程度のあまり強くない風でも、4m程度の強風でもここのケースは変わりません。一番不利なのは1、2、3コースのスロー組です。

強い向かい風の影響で、スピードに乗り切れないままレースはスタートしてしまいます。
向かい風の場合は、明らかに4、5、6コースの「助走距離が長いダッシュ組」の方が有利。

1ターンマークで一気に捲りを決め、トップに躍り出てしまう可能性は高いです。向かい風の時は、予想が真逆になるため、よく覚えておきましょう。

風向きがレース順位にあまり影響しない可能性も?背景の仮説とは?

 

引用元:https://www.photo-ac.com/

ここまでは、競艇における追い風向かい風でのレースの予測の仕方でした。これはセオリーとして覚えておくのが大切です。

ただし近年では、このセオリーがそこまで順位に影響をしていないと言われることもあります。それはどうしてなのか?仮説を2つほどご紹介しておきます。

①モーターの性能が上がって風の影響を受けにくくなっている

多少の追い風向かい風が、レースの順位に影響しないであろう仮説、1つ目は「モーターの性能が昔よりも高くなっている事」です。ここ数年でモーターの技術力はさらに進歩しています。

以前のモーターよりも各選手の艇のモーターが高機能になっているため、安定して走行できるように変化し、それが風の影響を受けにくくなった一つの要因ではないかと仮説が立てられます。

②選手の技量でカバーできる範囲だということ

多少の追い風向かい風が、レースの順位に影響しないであろう仮説、2つ目は「選手の技量でカバーできる範囲のことである」ということです。

実際に追い風向かい風で艇の操縦が困難になるとはいえ、ある程度の艇のコントロールであれば、選手の技量で対応することも可能と言われています。

そのため、極端に風向きを意識し過ぎることは無いのではないかという人もいるのです。

横風とレース結果の関係性

競艇に吹き荒れる風は、追い風と向かい風ばかりではありません。「横風」という風もあります。
ただ、横風はボートを走らせるうえで、あまり重要な風ではありません。

選手が艇をコントロールできる程度の横風であれば、レース結果には殆ど影響しないと言われています。
ただし、それはあくまでも風速2~3m程度の弱い風の時です。

風速が5mを超えるような強い風が吹き始めると、レースは波乱を起こし始めるでしょう。というのも、風速5mを超えるような風では、ターンの時にもろに風の影響を受け、選手は思ったコースを走られなくなります。

さらには、水面のうねりも発生し、技術力に乏しい選手だと、走行する事さえできなくなる可能性は否定できないのです。

そのため、向かい風であろうと、追い風であろうと、横風であろうと、風速が5mを超えて来た時には、セオリーは関係なく波乱のレース展開になりますので、覚えておきましょう。

競艇場の天気や水温、気温も加味した予測が必要

風と同じように気を付けなければいけないのは、競艇場の天気、気温、水温です。各選手は、その日の気温や水温を敏感に察知し、モーターの調整を必ず行いますが、ここを読み間違えると、通常通りの走りができなくなります。

天気の変化で、前日の水温や気温と変化していた場合、前日に良かったモーターと変更されていなければ、思った結果と違う走りになる可能性は高いです。

競艇での予想には追い風と向かい風が関係している?

競艇における「追い風」と「向かい風」の関係性を詳しく解説してきました。
確かに、追い風と向かい風はいくらかレース結果を左右します。

とはいえ、その影響力はそこまで高い物ではないともいわれています。

もっとするべきなのは、選手の過去の実績や技量などを総合的に見て、風向きと併せて判断することが重要ではないでしょうか?今回ご紹介した風向きと風速を、頭に入れながらちょっとだけ参考にして舟券を買ってみましょう。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *